通訳者インタビュー ウッド佳世

通訳者インタビュー ウッド佳世

プロフィール

通訳者インタビュー ウッド佳世

■ウッド佳世
東京で生まれ、家族の都合で小学校卒業直後に渡米。
ロサンゼルスの中学・高校・大学を卒業。
日系銀行のロサンゼルス支店に就職、後に投資銀行でオフィスマネージャーを5年半勤めた後、米国平和部隊のボランティアとして西アフリカ・カーボベルデ共和国で2年過ごす。
ミドルベリー国際大学院モントレー校(MIIS)で会議通訳の修士号を取得し、2008年からフリーランス通訳者となる。
在米歴は30年以上。プライベートでは社交ダンスや旅行にはまっていた時期もあるが、3児の母である今は子育てで忙しい。

通訳になったきっかけは?

渡米してまもないころから、頑固に英語を話さない母の通訳をしていました。
日系銀行で仕事をしていたときは書類の翻訳の仕事もあり、金融関連のボキャブラリーを叩き込まれました。
投資銀行での5年半は日本語を使う機会は全く無く、母とも離れていたために少し日本語離れしていました。

カーボベルデでボランティアを始めて数カ月後、世界銀行と国際通貨基金のメンバーが現地の農業関係者の話を聞きに隣の村まで訪問してきました。
当時在籍していた村役所の現地の上司に「お前はアメリカ人なんだから行って来い」と言われ参加し、英葡(ポルトガル語)の同時通訳を初めて体験しました。
現地公用語のポルトガル語もローカル言語のクレオール語もまだよく分からなくて毎日がぼんやりしていた頃、「うわ、相手の発言内容がわかる!自分もバイリンガルだけど、同時通訳ってすごい!」と思い、会議直後に2人の同時通訳者を質問攻めにし、通訳になりたいと決心。
当時アメリカで通訳の修士号を取れるのはMIISのみとわかり、即出願し、2年間のボランティアの直後に入学しました。

通訳者インタビュー ウッド佳世

これまでのキャリアは?

MIISを卒業後、ピースボートのボランティア通訳として地球一周の航海に出ました。
各寄港地でツアーガイドの通訳のほか、長い船上での時間は「水先案内人」と呼ばれる各国から参加する専門家やアーティストの通訳を務めました。
乗客の被爆者と一時は途中下船してニューヨークまで飛び、国連総会や「核のない世界へ」のサイドイベントでも通訳をさせていただきました。
アメリカに帰国後はフリーランスの通訳となり、国務省の契約通訳者として国際交流プログラムのアテンド通訳を主にスタートしました。
医療や報道、陪審制度、難民定住政策に関してなど幅広いトピックがあり、各プログラムは3週間に渡るアポイントメントみっちりの濃い時間を日本からの訪問者の方々と過ごし、学ぶことが沢山ありました。

技術翻訳やMIISで同時通訳の講師などもやってみましたが、やはり自分にはフリーランスの通訳が一番合っていると思います。
これまでの人生経験が全て活かせること、仕事は内容もお客様も毎回変わるために常に刺激的であることが楽しいですし、一期一会を大切に、親切なサービスを提供して喜んでいただけるととても嬉しいです。

これまでに印象に残った仕事は?

国務省のアテンド通訳を数年経験した後は会議通訳のレベルの、様々な米国連邦政府関係機関の会議やイベントのお仕事をいただくようになりました。

国際会議、定期協議、租税交渉など色々あるのですが、ホワイトハウスのお仕事を数回いただいたのが特に印象深かったです。

オバマ大統領及びトランプ大統領が安倍首相夫妻をホワイトハウスでお迎えされた時、また最近はトランプ大統領夫妻が東京を訪問された際に通訳チームの一員としてメラニア夫人の通訳をさせていただきました。

日米両側で多くの関係者が綿密に調整を重ねて実現する瞬間に同席させていただき、貴重な経験でした。

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